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EVENT PHOTO SHOOT / EXHIBITION

写真家ヒロセマリコ40年の軌跡 「情景・Ⅱ」 モノクロームの世界

monochrome

HIROSE Mariko 40th anniversary

会期 2020年11月3日(火・祝)~8日(日) 
時間 10:00〜18:00
会場 京都文化博物館5F

入場無料

・『三人の千作さん』 
・伝統芸能シリーズ『ふたり』 
・デビュー作『私のモデル』(カメラ毎日/1977年) 
・最新作『台南(たいなん)』


母・ヒロセマリコ 
母はいつも楽屋の隅でカメラの準備をする。 
限られた時間の中でシャッターチャンスを待つ。
連写なんてもっての外の世界である。
いつもすることがある。それは深呼吸。
 
早稲田大学の小林保治教授が『千作狂言』を「千作さんの動きに呼吸を合わせてシャッターを切る、その技倆の卓越した確かさ(新・能楽ジャーナル)」と評している。 
 
 
母は写真だけでなく取材記事も書く。 
面白い、次が楽しみ、と編集部に感想が届く。
 
2014年、文楽の勘十郎さんの本が出たあと、司馬先生の『台湾紀行』を読みふけっていた母は、人形つながりで「布袋戲(プータイシィー) 」を撮りに行きたいと言う。 
さっそく台北から南下のルート。「台南(たいなん)」で足が止まった。
近松門左衛門作『国姓爺合戦(こくせんやがっせん)』の舞台にもなった台湾の古都だ。
次の取材対象が決まった。 
 
 
母が言う---。カメラがあったから各界の著名な方々にお会いできた、と。
フト顔を見る。当時を思い出してかニヤニヤしている。 
 
母は今年、65歳になった---。
           <2020年、秋>


ヒロセマリコ HIROSE Mariko

1955年1月6日・香川県丸亀市に生まれる 
14歳から宝生流(仕舞・謡曲)に入門。能・狂言・文楽・歌舞伎・京舞など伝統芸能を数多く撮影。近年はニューヨーク・パリ・バルセロナ・モナコなど能狂言公演同行取材。「婦人画報」「毎日グラフ」「月刊京都」などで連載。著書に「女人花伝」「坂東八十助」「狂言師・茂山千作」「千作狂言」「住大夫語り」「文楽へのいざない」など。2000年まで北口眞理子で活動。日本写真協会会員。日本ペンクラブ会員。


※会期中、写真集「千作狂言」3,800円を2,000円で販売いたします。売上金は、新型コロナウイルス医療現場へ全額寄付させていただきます。ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

主催=ヒロセマリコ写真展実行委員会